1103311
東京へ行ったときに本屋で見つけた本です。帰りのバスの中で一気に読みました。
今回の災害当初から、自分や家族が経験していることは何なんだろう、これからどうなるんだろう、放射線って?混乱していました。そのとき過去の経験を照らし合わせたくなります。阪神大震災の経験者の方はどう感じ、どうしていたのだろうか。そればかり考え、ネットで調べましたがあまり情報がないことに驚きました。まだネットが一般的になる前だったからかもしれません。
市内の近所の本屋や図書館は開いていないので、やっと行けた本屋で災害の経験談や経過が分かるモノを探したのですが、ほとんどそんな本はありませんでした。そんななか、この本はぱらぱらとめくった巻末に、体験者としての防災対策が書かれているところに説得力と内容に共感し購入しました。
著者の震災直後からの経験談と復興に関する内容、そして防災への提言が書かれています。最後まで読んで驚いたのは、この本は今年の1月に出版されたということです。この本を出すまでにかかった年月と、今回の災害の直前にというあたりになんともいえないかんじです。読んでいればよかったけど、こんなことがなかったら出会う機会はなかったと思います。これからのためにも、ぜひ一読していただけたらと思います。
中でも、災害後に閉ざされるまち、生活する土地への愛情、被災地での生活、実体験と照らし合わすことができる部分があり、やっぱり同じだと、表現はおかしいのですが、災害という現象が共感でき、すこしほっとします。
これからですが、復興への道については、建物の話、お金の話、復興格差、これからどうなるのかを考えてみる参考になります。
「受動的な被災者になるな」。体験者に書いて頂くと、力が出ます。頑張っぺ。
これから、放射線災害?原発災害?に関する復興や取組みは、福島県民が積極的に取組むことになるのかもしれません。そして、ネット環境が進んだ現時点での災害対策や災害時の体験をとりまとめる内容がこれから書かれるのかなとも思います。
「多くの人が震災体験を共有し、防災に活かすこと。無知、無防備による犠牲者を減らすこと。それが、早急に求められることです。」とおわりに書かれています。
本当に私は無知、無防備でした。だからこそ、今回の経験をなんとか、できる範囲でブログやHPへ記録しておきたいと考えています。

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